By 和田裕介
セカンドハーベスト・アジアの和田裕介が、2012年12月、ニューヨークのCity Harvest を訪問しました。この訪問の目的は、City Harvest のフードレスキュープログラムを見ることで、実際に倉庫を訪問し、運転手に付き添って食品の引取にも行きました。
QueensにあるCity Harvestの倉庫
私が乗ったトラック。マンハッタンにて。
ニューヨークは、ハリケーンサンディの被害を被ったばかりで、倉庫管理のスタッフは、冷凍設備がダメになってしまい、冷凍品はコンテナーの中に保管しなければならなかったと言っていました。しかし、City Harvest は、ハリケーンの被害に迅速に対応し、通常の2倍の食品(通常は一日125,000パウンド(56.8 トン)、災害対応時は250,000パウンド(113.6トン))を配ったとのことです。
ボランティアの作業スペース。ものすごく大きいです。
City Harvest は、ニューヨークのレストランやスーパーからの食品、そしてFeeding America 経由での食品や世界最大規模の食品卸センターであるSouth Bronx のHunt’s Point といった場所から食品の提供を受けています。
City Harvestは、17台のトラックと1台のトレーラーを保有し、市内の600箇所の施設に食品を提供しています。非常にプロフェッショナルな業務の様子で、寄贈品の適正な記録に力を入れていました。City Harvest の受け取る寄贈品の多くは、比較的少量を多くのスーパーやレストランからなので、寄贈品のデータ管理は大変なことと思いました。
マンハッタンのレストランからは、冷凍パスタを引き取りました。
運転手は、通常一日に17、18箇所をまわるとのことでした。彼が、City Harvest が非常にプロ意識が高く、車両などのケアを丁寧に行い、記録保持にも熱心であることなど誇りを持って教えてくれたのが印象的でした。寄贈者の一つのレストランが、閉店したのを見つけると、運転手は運転手用のフィードバックフォームに、引取ルートを考えるスタッフがこの店をルートから外すようにと記入していました。こうした些細な事についても、ただ口頭で伝えるのではなく、きちんと記録として残すことの重要性に気付かされた思いがしました。やはり、こういう詳細にこだわることで、スタッフ間の誤解を回避したり、後々記録の確認ができるようになるのだと思いました。
ニューヨークでの大きな問題は、渋滞。1ブロック動くのに5分以上かかりました。
ハリケーン被害を受けたにも関わらず、City Harvest の業務は既に通常の状態に戻ってきてる様子でした。災害直後には、インディアナポリスのGleaners Food Bank とGreater Pittsburgh Food Bank からスタッフが派遣されて、一週間ほど業務のヘルプに入ってくれたそうです。ネットワークの力を使って、こうしたサポートがフードバンク間でできているとのことです。
ニューヨークは、レストランやスーパーがたくさんあると同時に生活困窮者もたくさん住んでいるという点で、アジアの都市の多くと共通点が多く、City Harvest のフードレスキュープログラムは、アジアの主要都市で真似る可能性があるのではないかと感じました。ただ、冷蔵・冷凍設備を備えたトラック・倉庫を確保することや、渋滞の問題はなかなか大変そうです。
City Harvest には、時間をとっていろいろ見せていただいたことに感謝したいと思います。ありがとうございました。
Flickr では他の写真もご覧頂けます:
http://www.flickr.com/photos/2ndharvestasia/sets/72157632214502119/with/8262592238/
City Harvest のウェブサイトはこちら: http://www.cityharvest.org/
ボランティアの作業スペース。ものすごく大きいです。
City Harvest は、ニューヨークのレストランやスーパーからの食品、そしてFeeding America 経由での食品や世界最大規模の食品卸センターであるSouth Bronx のHunt’s Point といった場所から食品の提供を受けています。
City Harvestは、17台のトラックと1台のトレーラーを保有し、市内の600箇所の施設に食品を提供しています。非常にプロフェッショナルな業務の様子で、寄贈品の適正な記録に力を入れていました。City Harvest の受け取る寄贈品の多くは、比較的少量を多くのスーパーやレストランからなので、寄贈品のデータ管理は大変なことと思いました。
マンハッタンのレストランからは、冷凍パスタを引き取りました。
運転手は、通常一日に17、18箇所をまわるとのことでした。彼が、City Harvest が非常にプロ意識が高く、車両などのケアを丁寧に行い、記録保持にも熱心であることなど誇りを持って教えてくれたのが印象的でした。寄贈者の一つのレストランが、閉店したのを見つけると、運転手は運転手用のフィードバックフォームに、引取ルートを考えるスタッフがこの店をルートから外すようにと記入していました。こうした些細な事についても、ただ口頭で伝えるのではなく、きちんと記録として残すことの重要性に気付かされた思いがしました。やはり、こういう詳細にこだわることで、スタッフ間の誤解を回避したり、後々記録の確認ができるようになるのだと思いました。
ニューヨークでの大きな問題は、渋滞。1ブロック動くのに5分以上かかりました。
ハリケーン被害を受けたにも関わらず、City Harvest の業務は既に通常の状態に戻ってきてる様子でした。災害直後には、インディアナポリスのGleaners Food Bank とGreater Pittsburgh Food Bank からスタッフが派遣されて、一週間ほど業務のヘルプに入ってくれたそうです。ネットワークの力を使って、こうしたサポートがフードバンク間でできているとのことです。
ニューヨークは、レストランやスーパーがたくさんあると同時に生活困窮者もたくさん住んでいるという点で、アジアの都市の多くと共通点が多く、City Harvest のフードレスキュープログラムは、アジアの主要都市で真似る可能性があるのではないかと感じました。ただ、冷蔵・冷凍設備を備えたトラック・倉庫を確保することや、渋滞の問題はなかなか大変そうです。
City Harvest には、時間をとっていろいろ見せていただいたことに感謝したいと思います。ありがとうございました。
Flickr では他の写真もご覧頂けます:
http://www.flickr.com/photos/2ndharvestasia/sets/72157632214502119/with/8262592238/
City Harvest のウェブサイトはこちら: http://www.cityharvest.org/